尿管結石

尿管結石(尿路結石)の体験談

はじめまして。私は30代前半の男性です。最近尿管結石(尿路結石)を患ったのでその記録を公開しようと思います。7月22日に発症してから10月19日に排石するまでの3ヶ月間の闘病日記です。同じく尿管結石で不安に思う人の参考になれば幸いです。
とはいえ、尿管結石の病状については人それぞれのようです。私に起こったことが全ての人に当てはまるわけではないのであくまで参考程度に読んで下さい。

 

尿管結石は基本的に命に関わる病気ではないのですが、病名がわからないと、本当にこのまま死ぬんじゃないだろうかと思わせるような激痛があります。
また、薬を飲んだとしてもすぐに治る疾患ではないので、通常は数ヶ月結石と闘うことになります。

 

私も痛くて仕事ができなかったり、夜中に痛みで目がさめてしまったりとつらい時期が続き、体内の結石を恨めしく思いました。しかしながら、排石されると妙に感慨深くなります。

 

画像は私を苦しめた結石です。出たときに便器にぶつかって、割れてしまったので形は変わっています。また、見にくいかもしれませんが、表面がトゲトゲしています。
確かに、こんなのが詰まっていたら痛いだろうなー、と思わせる形状です。憎いヤツですが捨てる気にもならず、保管してあります。

 

悪夢の始まり

20XX年7月22日

悲劇は前触れもなくやってきた。

 

その日はいつも通り6時少し前起床。6時過ぎに朝飯を食べてると、右の横っ腹が痛くなってきた。
大体腹が痛い時は原因がわからなくてもしばらくすればおさまることがほとんどなので、しばらくベッドで横になっていた。

 

しかし、一時間ぐらいたっても痛みはおさまるどころか、なお強くなっていった。そして、吐き気がするようになってトイレで嘔吐した。しばらくぐったりしているとまた吐き気が襲い…。結局3,4回は吐いた。

 

これはこれまでの人生にない苦しみであり、今までのように時間が経っても治らないだろうと思った。
私は一人暮らしで周囲に知り合いもいない。動くことが出来なくなると、それは死を意味する。万一を考え、携帯電話をしっかりと手元に置いた。そして、もたもたしている暇も無いので次の行動を起こすことにした。

 

まず、私は盲腸(虫垂炎)を疑った。今まで盲腸になったことはないが、確かアレも横っ腹に激痛が走るらしい。
ネットで調べてみると(痛いけどまだその余裕はある)、盲腸の場合、右腹を押さえて急に離すと激しく痛むそうな。
自分もやってみたが、別に痛みは変わらない。どうやら盲腸ではないようだ。

 

次に疑わしいのは、酒の飲み過ぎである。私は酒が好きで、焼酎を毎晩飲んでいる。酒の飲み過ぎで腸に穴が開いたのではないかと思った。吐き気もあるし、絶対胃腸系の病気だと思った。
となれば行くのは消化器科だ。ネットで近所の消化器科のある病院を探すが、大抵の病院・医院は9時開院なことがわかった。現在は8時過ぎなのでまだ時間はある。
痛みはさらに激しくなり一時間も待てないと思った。救急車を呼ぼうかと一瞬思ったが、まだ、なんとか動ける。
自転車で10分位行った所に、8時半開業の、地域で一番大きい病院があるので、そこまで根性で行くことにした。

 

途中、気が狂いそうな痛みに耐え、病院にたどり着いた。初めて行く病院なので、総合受付で自分の症状を説明して、手続きをしてもらった。
なんとか病院にたどり着き、これで死ぬことはないだろうと少し安心したせいか、私は受付の椅子に座ったまま動けなくなった。痛みで小さくうめき声を上げ続けていたせいか、看護師さんが気遣ってくれた。ちょっと失礼しますと、私の右脇腹を押さえて離して、どうかと尋ねてきた。やはり盲腸を疑っているらしい。

 

いや、盲腸ではないと思います。私としては腸かどこかの内蔵に穴が開いたのではないかと思います。だから消化器科だと思います。と自己診断を述べたが、これが良くなかったかもしれない。素人が病気判断をすべきでないと後から思った(正解は泌尿器科だった)。

 

病院は混雑していたが、私の様子が尋常ではなかったせいか、急患扱いで順番待ちせずに診療してもらえることになった。そして、私はもう動けなかったので車椅子に乗せられて処置室に運ばれていった…。

 

処置室に運ばれる

処置室のベッドに案内され、横になると少しほっとしたが、それでも痛みは変わらない。ベッドの柵を握りしめて必死に痛みに耐えた。ここでも一回吐いた。
そして、意識がもうろうとする中、最近酒を飲み過ぎたことを激しく後悔した。これからは少し控えよう、そう心に誓った(後で勘違いとわかる)。

 

しばらくすると、お医者さんがやってきて色々質問された。持病はあるか?昨日は何食べたか?思い当たることはあるか?などいろいろ聞かれた気がする。そして腹を触診されたりしたが、どうも原因がはっきりわからない様子である。しばらくして別の医者がやってきて診察を受けたが要領を得ない。
そして、その医者(30歳ぐらいの男性)、が小声でささやいた。

 

「最近、風俗とかそういう所に行きましたか?」

 

なんつーこと訊くんだ、と内心激しくツッコミを入れたが、どうもこの医者は性病を疑っているらしい。確かに私は若干見た目が怪しいので疑う気持ちもわからないでもない。
しかし、私はそういう場所には行かないので、その線は絶対にないと言える。力なく「それは無いっスよ」と答えたら彼は去っていった。

 

そんな合間に、検尿や採血をして、その後車椅子で消化器科の先生部屋に行って診察を受けた。食中毒なども疑っているようだったが、とりあえず、CTを撮ることになって、一旦ベッドに戻った。その時に痛み止めを出してもらった。尻から入れる座薬タイプなのだが、これが驚くほどよく効いた。30分程度で痛みがほどんど消えてしまった。早朝から数時間、人生最悪の痛みに苦しんでいたが、座薬一つで簡単におさまってしまった。まさに地獄から天国の心地だった。その後CTを撮って、しばらくして、また先生に呼ばれて診察室にいった。

 

「尿路結石です」

 

先生はCTの写真を見せてくれた。長径6mm幅2mmほどの米粒のような物体の影が写っている。
そうか、これが噂の尿管結石か。痛いはずだわ、と納得した(一般には「尿管結石」と言われることが多いようだが、医者は皆「尿路結石」というので医学的にはこちらがより正しい表現のかもしれない)。

 

知り合いのおじさんも最近罹ってひどい目にあったと語っていたこともあり、尿管結石はおっさんの病気という印象があったが、まさか自分もそうなるとは。と、思ったが30代前半の私も十分におっさんなのだろう。

 

そして、その日は痛み止めを数回分もらって帰った。この日は金曜日だったので月曜日に泌尿器科に行くように言われた。
とりあえず、病名がわかって、痛み止めももらったので、安心して帰ることができて良かった。

 

なお、この日の医療費は16,000円程度だった(3割負担)。CTの検査費が高かった。

 

しかし、勝手に酒の飲み過ぎで腸に穴が開いたと思い込んで、消化器科に運ばれたせいでかなり遠回りしたと思う。初めから泌尿器科に運ばれていたら診察はかなりスムーズに行ったのではないかと思うが、尿管結石は想定外だったのでやむおえなかったとも言える。

 

そして、痛みの中、酒は控えようと心に誓ったが、原因は消化器でないので酒は関係ないそうな。結石を出すには尿をいっぱい出す必要があるので、水をいっぱい飲んで下さいと医者に言われたが、それなら酒のほうが尿がいっぱい出るので、これからも酒を飲み続けなくてはいけないと心に誓ったのであった(笑)。

 

<参考>尿管結石の病理

尿管結石について解説した動画を紹介します。
やはり、私は肉類を取り過ぎたのでしょうか…。